実務経験の差で案件が変わる?

エンジニアがIT業界で仕事を獲得する上で、もっとも強力な武器になるのが実務経験です。どんな資格よりも、学歴よりも実際に現場で過ごした時間が何よりも強いのです。

なぜかというと、エンジニアは知識だけが物を言う世界ではないからです。一般的なエンジニアのイメージは、知識と技術に特化した専門職です。もちろん技術と知識は無ければいけません。むしろあって当然のものでしょう。しかし実際のエンジニアはそれだけではなく、様々なプラスアルファのスキルが求められます。その1つがヒューマンスキルです。

ヒューマンスキルとは、コミュニケーション能力、リーダーシップ、プレゼンテーション
力、ヒヤリング力などの、主に対人関係に特化したスキルの総称です。エンジニアの現場では、1人でプロジェクトを進めることは少なく、たいてい複数人のチームを組んで行います。その際、チームのメンバーそれぞれが責任を持ち、連絡やミーティングを重ねながらプロジェクトを進めていきます。そこで誰かが連絡を怠ったり、独断で行動をしたりしてプロジェクトが崩壊してしまうと、会社にとっての重大な損失になりかねません。またそのチームをまとめるリーダーの統率力も試されます。

このように、エンジニアの現場は対人関係に関する力ヒューマンスキルが重要になるのです。そしてこのヒューマンスキルは現場以外で身につくことはありません。本を読んでヒューマンスキルについて知ることはできますが、それを現場で実践する練習は現場でしかできません。このような理由から、エンジニアにとってヒューマンスキルを身に付けることができる実務経験は、何よりも大きな武器となるのです。